この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
愛犬が病気になってしまったら、どんな食事を与えればいいのでしょうか?
獣医師から「療法食」を勧められたけれど、どんなものなのかよくわからない……。
そんな悩みをお持ちの飼い主さんは多いと思います。
犬の療法食とは、特定の病気や健康状態に応じて、栄養バランスが調整されたドッグフードのこと。
病気の治療や予防、症状の軽減などに役立ちますが、自己判断で与えると、逆効果になることも。
また、病気や症状によって与える種類や量が異なります。
愛犬の健康を守るために、「療法食」について正しく理解しましょう。
個人の判断で愛犬に療法食を与えないこと。
療法食とは、特別に栄養バランスが調整されたドッグフード
療法食とは、特定の病気や健康状態に対応するために、特別に栄養バランスが調整されたドッグフードのこと。
獣医師の指導のもとで与える必要があるもの。
- 病気の治療
- 病気の予防
- 健康の維持
療法食は、特定の健康問題を抱える犬に対して、その問題を管理・改善するために特別に開発された栄養バランスの取れたフード。
獣医師の指導のもとで使用されるべきであり、犬の健康状態の改善や疾患の予防に役立ちます。
療法食の種類
療法食は病気の治療や予防、健康を維持するために役立ちます。
一般的なドッグフードよりも高いですが、愛犬の健康のためには必要なので、獣医師に相談して療法食を選んでください。
療法食の種類は、犬の病気や健康状態によって異なります。一般的に、療法食は以下の種類があります。
- 消化サポート用
- アレルギー性皮膚炎用
- 腎臓病用
- 糖尿病用
- 肥満用
- 歯周病用
- 高齢犬用
療法食の種類 | 用途 |
---|---|
消化サポート用 | 消化を助けるために消化酵素や高消化性の成分を含んでおり、胃腸の負担を軽減。 また、食物アレルギーや食物不耐症の管理にも役立ちます。 |
アレルギー性皮膚炎用 | アレルギー性皮膚炎の原因となる特定の食材を除去したフード。 特定の食材を除去したり、特定のタンパク源を避けたりすることでアレルギー反応を抑えます。 穀物や一部のタンパク源を含まない食材を使用することがあります。 |
腎臓病用 | 低タンパク、低リン、高水分のフード。タンパク質やリンの制限が含まれており、腎臓への負荷を軽減し、病状の進行を遅らせることが期待されます。また、尿路結石や尿路感染症の予防にも効果があります。 |
糖尿病用 | 低糖質のフード。炭水化物の制限や低GI(グリセミックインデックス)の食材を使用することで血糖値の管理をサポートし、インスリンの必要量を減らすことが期待されます。また、適切な食物繊維の含有量やバランスの取れた栄養成分が含まれており、糖尿病に伴う他の健康リスクの管理にも役立ちます。 |
肥満用 | カロリー制限されたフード。 過体重や肥満の犬に適しています。低カロリーでありながら、必要な栄養素をバランスよく提供。また、食物中の食物繊維や特定の成分(例:L-カルニチン)の追加により、食事摂取量の管理や脂肪燃焼を促進します。 |
歯周病用 | 歯石の沈着を予防するフード。 |
高齢犬用 | 高齢犬の健康維持に必要な栄養素をバランスよく含んだフード。 |
関節炎・関節症用 | 関節の健康をサポートし、炎症や関節の変性を軽減するために設計。グルコサミン、コンドロイチン、オメガ-3脂肪酸などの成分が含まれており、関節の軟骨や炎症の緩和に役立ちます。 |
療法食は、犬の体質や病状に合わせて選ぶ必要があります。獣医師に相談して、最適な療法食を選んでください。
療法食のメリット・デメリット
療法食は、犬の健康管理や特定の疾患の管理において重要な役割を果たします。
適切な療法食を使用することで、犬の健康を維持し、特定の疾患の進行を抑制することができます。
それぞれメリット・デメリットを理解したうえで使用しましょう。
- 病気の治療・予防・改善
- 健康の維持・長生き
- 食欲改善
- 毛並みの改善
- 体重管理ができる
- 一般的なフードより高い
- 愛犬の好みに合わない味や食感がある
- 体質に合わない場合がある
- 獣医師の指導が必要
メリット
療法食のメリットは、犬の健康管理や特定の疾患の管理において重要な役割を果たします。
適切な栄養バランスや特定の成分制限を考慮した療法食は、愛犬の健康を治療・予防・改善する効果がある。
獣医師の指導のもと愛犬に合った療法食を選び、適切な摂取量を守ることが重要。
犬の健康を維持し、疾患の進行を管理するためには、療法食を正しく与えることが重要。
デメリット
療法食は特定の疾患に特化したフードのため、一般のフードよりも高い、しかし病状の管理が進み療法食が不要になれば一般のドッグフードに切り替えられる可能性もあります。
また味や香りも一般のフードと違うため食欲を減退させる可能性がある。
療法食は特定の健康状態に対応するために設計されており、一般的には長期間にわたって摂取する必要がある。
療法食にはデメリットもありますが、愛犬の健康状態とのバランスを考えながら最適なフードを選ぶことが重要。
獣医師と定期的に相談し、犬の健康状態や治療プランの見直しを行います。病状の進行や改善に応じて、療法食の適切な継続や調整が必要。
療法食の選び方
療法食は、犬の病気や健康状態に合わせて選ぶ必要があるため、獣医師に相談して、最適な療法食を選んでください。
療法食は犬の病気や健康状態を治療・予防・改善するために特別に作られたフードなので、愛犬に合わせて選ぶ必要があるからです。
犬の病気や健康状態は、かかりつけの獣医師が最もよく知っています。そのため、療法食を選ぶ際には、獣医師に相談することをお勧めします。
アレルギー性皮膚炎の犬に、アレルギーの原因となる特定の食材を除去した療法食を与えることで、皮膚炎の症状を改善することができます。
療法食は、犬の病気や健康状態に合わせて選ぶことで、犬の健康を維持し、改善することができます。
犬の健康状態に合った療法食を選ぶ
犬の健康状態に合わせた療法食を選ぶためには、獣医師の指導とアドバイスを受けることが最も重要。
獣医師は愛犬の健康状態を総合的に判断して、最適な療法食を選ぶ知識と情報を持っているからです。
例えば消化器の問題を抱える犬には、消化をサポートする成分を含んだ療法食を選んでくれます。
犬の年齢や体重に合った療法食を選ぶ
犬の年齢や体重によって、必要な栄養素が異なるため、適切な療法食を選ぶ必要がある。
たとえば、子犬には、成長に必要な栄養素をバランスよく含んだ療法食を与え、成犬には、活動量や体重に合わせて適切なカロリー量を、老犬には、老化に伴う変化に配慮した、適切なカロリー量と栄養素をバランスよく含んだ療法食を与えます。
犬の年齢や体重に合った療法食を選ぶことで、犬の健康を維持し、改善することができます。
犬の好みに合わせて療法食を選ぶ
犬の好みに合わせて療法食を選ぶことで、療法食を食べてくれる可能性が高くなり、療法食の効果を高めることができます。
犬にも好みがあります。例えば、肉が好きな犬もいれば、魚介類が好きな犬もいます。
また、固形食が好きな犬もいれば、ウェット食が好きな犬もいます。
そのため、犬の好みに合わせて療法食を選ぶことで、犬が療法食を食べてくれる可能性が高くなります。
アレルギーのある子には、食べられる食材のフードを与えてあげましょう。
療法食の与え方
- 獣医師の指示に従って、必要な時に、必要なものを、適切な量で与えること
- 病気や症状に応じて栄養バランスが調整された特別な食事であり、自己判断で与えない
- 与える際は、徐々に切り替えていき、ほかの食べ物を与えないように注意
- 定期的に獣医師の診察を受けて、愛犬の状態を確認すること
療法食は、特定の病気や健康状態に対応するために、特別に栄養バランスが調整されたドッグフードのことで、獣医師の指導のもとで与える必要がある。
療法食は、お薬ではないため即効性はありません。健康をサポートする働きをし、身体が異常な状態から正常な状態へ戻ろうとするためには、最低でも3ヶ月の継続使用がおすすめ。
与え方の手順
フードは1~2週間かけて切り替えましょう。
初めは9:1の割合で新しいフードを与えます。
3日目頃から7:3の割合で与えます。
5日目頃には5:5の割合で与えます。
愛犬の状態を観察し、良ければ3:7の割合で、新しいフードを多く与えていきます。
このように、徐々に割合を変えていくことで、愛犬の体が新しいフードに慣れやすくなります。
もちろん、愛犬の具合や食いつきによっては、ペースを調整することも必要です。
環境省のペットフードガイドラインにも以下のように、記載されています。
ある年齢になったからといって、急にその年齢用のフードに切り替えるのはあまり良いことではありません。食べ慣れていないフードに切り替えると、吐いてしまったり、下痢をすることもあります。フードを変えるときには、犬や猫の状態を見ながら1~2週間かけて新しいフードの割合を徐々に増やしていきましょう。
環境省 飼い主のためのペットフードガイドライン
療法食の注意点
療法食は、特定の病気や健康状態に対応するために、特別に栄養バランスが調整されたドッグフードのことで、獣医師の指導のもとで与える必要がある。
適切な使い方を守ることで最大の効果を得ることができる。
そのため獣医師の指導のもとで正確な摂取量とスケジュールを守り、犬の健康状態を観察しながら継続的に使用することが重要。
療法食の使用して健康改善や副作用の有無を定期的に獣医師と共有することも大切。
- 自己判断で与えない
- 愛犬の状態に合わせて適切なものを選ぶ
- 療法食以外のものは与えない
- 与える際には、徐々に割合を変えていくこと
- 効果や副作用を観察し、定期的に獣医師の診察を受ける
自己判断で与えない
療法食は、特定の病気や健康状態に対応するために、特別に栄養バランスが調整されたドッグフード。
自己判断で選ばず、獣医師の指導の下与えるようにしましょう。
愛犬に合っていないフードを与えることにつながる可能性も。
愛犬の状態に合わせて適切なものを選ぶ
療法食は、病気や症状によって与えるものが違います。
メーカーや成分にも違いがあるので、愛犬の状態に合わせて適切なものを選ぶことが大切。
療法食以外のものは与えない
療法食を与えている間は、ほかの食べ物を与えない。
混ぜて与えたり、おやつをあげたりすると、療法食の効果が損なわれ逆効果になることもある。
例えば、腎臓病用の療法食を与えている場合、塩分やタンパク質が多いものを与えると腎臓に負担がかかります。
トッピングやおやつはもちろん、水以外の飲み物も避けましょう。
どうしても食べない場合は、獣医師に相談してください。
与える際には、徐々に割合を変えていくこと
急に新しいフードに切り替えると吐いたり下痢をしたりすることがある。
フードの切り替えは1~2週間かけて徐々に与える。
効果や副作用を観察し、定期的に獣医師の診察を受ける
効果や副作用を観察することで、病気の進行や改善状況を把握することができます。
また、体重や便の状態なども記録しておくと、受診の際に役立ちます。
療法食を始めてから1ヶ月後、3ヶ月後などには、必ず獣医師に診てもらいましょう。
Q&A
- 犬の療法食とは何ですか?
- 犬の療法食とは、特定の病気や健康状態に対応するために、特別に栄養バランスが調整されたドッグフードのことです。
- 犬に療法食を与える際の注意点はありますか?
- 獣医師の指導の下で与える必要があるものであり、自己判断で与えることは避けるべきです。
療法食以外の食事やおやつを与える場合は、栄養バランスが崩れないように注意が必要です。
- 療法食と通常のドッグフードの違いは何ですか?
- 療法食は特定の栄養バランスや成分配分を考慮して開発されています。
通常のドッグフードよりも特定の栄養素の制限や増加が行われており、犬の健康問題に対応するために調整されています。
まとめ
犬の健康管理には適切な食事が重要。
療法食は特定の健康問題を抱える犬に対して特化した栄養補給を提供するための食事。
獣医師の診断・指導に基づき、特定の疾患または健康状態にある犬の食事療法に利用することが目的です。
・獣医師の指示に従って与えることが大切
・愛犬の健康状態や年齢に合った栄養バランスを考慮
・経過をみながら継続していくこと
愛犬に合った療法食を選んで、健康で元気に過ごしてもらうために、この記事を参考にしてください。