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愛犬の食事において、カンガルー肉は注目されるべき素材のひとつ。
低アレルゲン性や消化のしやすさ、栄養価の高さから、多くの犬にとって理想的な食材として注目されています。
しかしその利点について十分に理解している飼い主はまだまだ少ないかもしれません。
この記事では犬の管理栄養士の視点から、カンガルー肉の栄養価や安全性、与え方などについて解説します。
愛犬に最高の食事を与えたい、もっと元気で長生きしてほしいと願うなら、ぜひ最後まで読み進めてください。
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カンガルー肉とは?
オーストラリア産の野生動物であるカンガルーから得られる肉。
個体数の増加による農作物被害を防ぐために、政府管理のもと適切な捕獲が行われている。
カンガルー肉は、高タンパク質、低脂肪、低カロリーという栄養価の高さから、健康志向の人々を中心に注目されています。
肥満を予防したり、食物アレルギーを持つ犬にとっては適したタンパク源として与えられることがあります。
カンガルー肉は、低脂肪で高タンパク質な食材であり、犬の健康と栄養バランスをサポートすることができます。
獣医師や栄養士の指示のもと、適切な量で与えることが重要。
カンガルー肉の栄養価
- タンパク質
- 共役リノール酸 (CLA)
- ミネラル(鉄分や亜鉛)
- オメガ3
タンパク質
タンパク質の主な役割は大きく分けると2つ。
一つは、筋肉や皮膚、被毛、骨、血管や臓器などのもと。
もう一つは、酵素や抗体、ホルモンなどの体内でさまざまに機能する物質。
筋肉や皮膚などの構成要素であり、体の健康維持に不可欠。
タンパク質はアミノ酸という成分で構成されています。
アミノ酸の中には体内で合成されないため、食べ物から摂取しなくてないけない「必須アミノ酸」があります。
犬は10種類の必須アミノ酸があるよ。
共役リノール酸 (CLA)
カンガルー肉は脂肪含有率が2%と他の赤身の肉に比べるととても低くヘルシー。
特に脂肪を分解してエネルギーへ変える酵素に働きかける「共役リノール酸」がトップクラスに豊富。
代謝を高め脂肪を燃焼しやすい体をづくりを助けるため、ダイエット中のわんちゃんにぴったり。
ミネラル(鉄分や亜鉛)
ミネラルの働きは、大きく分けて3つ
- 骨や歯などの体の構成要素
- 浸透圧、酸の塩基の平衡
- ビタミンと合わせて酵素をサポートする働き
カンガルー肉には、必須ミネラルである、鉄や亜鉛が豊富に含まれています。
鉄は貧血予防、亜鉛は免疫力の向上に効果的。
ミネラルは、犬の健康維持に不可欠な微量栄養素。
不足すると様々な体調不良や病気が起こる可能性があります。
適切な食事を与えることがミネラル不足を防ぐ最良の方法。
オメガ3
オメガ3脂肪酸は、体内のさまざまな機能にとって重要な多価不飽和脂肪酸。
犬の健康維持に重要な栄養素であり、特に心臓病や皮膚の健康に貢献。
オメガ3脂肪酸には、EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)などがあります。
EPAは、血液をサラサラにする効果や、炎症を抑える効果、抗アレルギー作用があります。
DHAは、脳や神経系の発達に重要な役割を果たします。
主に魚油や植物油に多く含まれていますが、カンガルー肉にも比較的多く含まれてます。
カンガルー肉のメリット・デメリット
メリット
- 豊富な栄養化で健康的な体づくりをサポート
- ダイエット中の食事にも最適
- アレルギー体質の犬にも安心
デメリット
- 入手先が限られる
- 他の肉類より高い
メリット
豊富な栄養化で健康的な体づくりをサポート
カンガルー肉は、牛肉や羊肉よりも脂肪が少なく、タンパク質が豊富。
他にもビタミン、ミネラルなど栄養価が高い。
これにより、カンガルー肉を与えることで、犬が健康維持に役立ちます。
愛犬には栄養価の高い食事を与えたいですよね。
ダイエット中の食事にも最適
カンガルー肉は、高タンパク質、低脂肪、低カロリーという特徴から、ダイエット中の愛犬にとって魅力的な食材。
しかし、単にカンガルー肉を与えれば良いというわけではありません。
愛犬の健康状態や運動量などを考慮した上で、適切な食事管理を行うことが重要。
ダイエット中は、筋肉量の減少を防ぐためにタンパク質をしっかりと摂取することが重要。
アレルギー体質の犬にも安心
カンガルー肉は、牛肉や豚肉などの一般的な肉類に比べてアレルギーを起こしにくい食材とされています。
私もカンガルー肉のおやつを愛犬に与えています。
しかし、すべての犬に安全というわけではありません。
アレルギー体質の犬にとって、カンガルー肉が本当に安心な食材かどうかは、個体差やアレルギーの種類によって異なります。
初めて与える場合は、少量から始めて様子を見るようにしましょう。
デメリット
入手先が限られる
カンガルー肉は、牛肉や豚肉に比べて入手先が限られています。
カンガルー肉が入手しにくい理由の一つは、生息地のオーストラリア以外では一般的に飼育されていないため。
しかし、近年では需要の増加に伴い、販売店舗が増えており、オンラインや専門店での取り扱いが増えています。
他の肉類より高い
カンガルー肉は、牛肉や豚肉などの一般的な肉類に比べて価格が高い。
理由の一つは、入手が比較的困難であることや、生産コストの高さが原因。
オーストラリアを中心にカンガルーを飼育し、その肉を輸送するためには特別な許可や手続きが必要であり、これらが価格を押し上げる要因となります。
しかしカンガルー肉は、低脂肪で高タンパク質な食材であり、犬の健康維持に役立つ栄養素が豊富に含まれています。
価格が高いとしても、その栄養価や特性を考えると、愛犬に与える価値があるといえます。
カンガルー肉を使ったドッグフードの種類
カンガルー肉を使ったドッグフードは、大きく分けて以下の4種類があります。
- ドライフード
- ウエットフード
- セミモイストフード
ドライフード
ドライフードは水分を3%~11%含んでいるフードのこと。
ウエットフードよりもタンパク質、脂質、大部分のミネラルの含量が低く、嗜好性も劣ります。
しかし輸送コストはウエットフードより低くカロリーもウエットフードの1/3程度。
ウエットフード
ウエットフードは、水分含量が60%~87%以上のフードのこと。
嗜好性が高いので食べすぎに注意し、量を決めて与えることが必要。
食欲が落ちてきたシニア犬や噛む力が弱くなってきた子には、ウエットフードがおすすめ。
水分が多いので水をあまり飲まない子への水分補給にもなる。
ウエットフードは、「総合栄養食」とトッピングなどに使われる「間食」タイプにわけられるので購入する際は気を付けましょう。
私は、愛犬がドライフードを食べない時にウエットフードを少量ふりかけたりします。
セミモイストフード
セミモイストフードは、水分含量が25%~35%のフードのこと。
少し水分を含んだしっとりした質感。
肉に近い食感がドライフードより嗜好性が高い。
ドライフードより水分が多いため、腐るのを防ぐために保存料が使われている場合が多い。
だから小袋になっているもの買うのがおすすめ。
カンガルー肉を与える際の注意点
- 初めて食べさせる時は少量から
- 品質の良い物を与える
- カンガルー肉だけでおなかいっぱいにさせない
- アレルギー症状が出たらすぐに獣医師に相談
初めて食べさせる時は少量から
カンガルー肉を初めて与える場合は、少量から始めて、犬の反応を注意深く観察しましょう。
消化器系のトラブルやアレルギー反応などの症状が現れた場合は、直ちに与えるのを中止し、獣医師に相談してください。
カンガルー肉は、牛肉や豚肉などの一般的な肉類よりも消化がしやすいと言われています。
しかし、子犬やシニア犬など、消化機能が弱い犬の場合は、消化不良を起こす可能性があります。与える量や頻度に注意しましょう。
品質の良い物を与える
カンガルー肉を与える際には、品質の良いものを選びましょう。
新鮮で安全な食材を使用することが重要です。
加工品や保存料が含まれていない自然な食材を選ぶことが望ましいです。
カンガルー肉だけでおなかいっぱいにさせない
カンガルー肉は低脂肪であり、ダイエット中の犬に適しています。
しかし、栄養バランスを保つためには、他の栄養素も考える必要があります。
カンガルー肉を与える際には、獣医師や栄養士に相談して、適切な食事プランを立てることが重要。
アレルギー症状が出たらすぐに獣医師に相談
カンガルー肉は低アレルゲン性ですが、絶対にアレルギーがでないとはいえません。
もし愛犬にアレルギー反応などの症状があらわれた時は、すぐにかかりつけの動物病院を受診しましょう。
おすすめのカンガルー肉ドッグフード
犬の管理栄養士の視点から、以下のような犬にカンガルー肉のフードがおすすめ。
- 肥満傾向にある犬
- 皮膚疾患を持つ犬
- 食物アレルギーを持つ犬
- 筋肉量の維持・増強をしたい犬
- 健康維持に役立つ食事を与えたい犬
カンガルー肉のおすすめフードを3種類にわけて紹介します。
ドライフード
ナチュラルナース
カンガルー肉と同様低アレルゲン性のラム肉も入ってるドライフード。
ビィナチュラル ルート・ゴート
野生のヤギとカンガルーを使用したプレミアムフード。
食物繊維源に「アルファルファ」をプラス。
アディクション ワイルドカンガルー&アップル
世界で最もクリーンな国の1つであるニュージーランドで加工された、オーストラリア産のワイルドカンガルーを使用。
100%穀物&ポテトフリー。
穀物、ポテト、とうもろこし、小麦、大豆、グルテンを含まないので、アレルギーの犬に最適。
キアオラ カンガルー
オーストラリアの大自然で育ったカンガルーの赤身肉を使用。
動物性タンパク源をカンガルーとニュージーランドでとれた魚(キンメダイ・ブルーコッド・マルスズキ・タイなど)だけに絞っているので、食物アレルギーで食べられるお肉が少ない愛犬は一度試してほしい。
穀類を使用しないグレインフリーレシピ。
ウエットフード
ドッグファインフード クラシックNo.6 カンガルー
新鮮な肉や魚をメインにハーブ・フルーツ・野菜・オイルをバランスよく配合した総合栄養食。
完全にカンガルー肉のドッグフードにするのはちょっと・・・と考えてる方は、いつも食べてるドッグフードにふりかけて与えてみましょう。
テラカニス ハイポアレルジェニック カンガルー
特定のタンパク質に対してアレルギーを持つ犬や食物不耐性の犬におすすめの低アレルギー食。
ドイツバイエルンのお肉屋さんが厳選した貴重なカンガルー肉の精肉のみ(内臓は不使用)を60%使用。
1種類の肉と1種類の野菜、亜麻仁油を組み合わせ。
そのまま食べても、いつものフードにふりかけても!
ベッツラボ カンガルー肉とトマトのアスピック
カンガルー肉、トマト、黄ピーマン、いんげん、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類配合。
これは一般食なので、総合栄養食と一緒に与えましょう。
アスピックとは、肉や魚を煮たブイヨンで素材の旨味をギュッ!と閉じ込めたゼリー仕立てのレシピ。
カンガルー生肉
新鮮なお肉を愛犬に与えたいなら、生肉。
生肉は消化に優しく、水分が豊富なので新鮮なお肉から水分を補給できます。
ハウンドカム カンガルー肉ミンチ
冷凍で届いて、使う分だけ切り離せる小分けトレーだから、欲しい分だけ使えて便利。
いつものドライフードを減らして、その分生肉をプラスして与えるがおすすめ。
ハウンドカム バーフダイエット カンガルー
カンガルー肉に、骨、野菜、果物などの食材を加えた栄養たっぷりのローフード。
ローフードとは、加熱処理がされていない生の野菜や果物、ナッツ類を指す言葉だよ。
生肉だけじゃなく、他の食材の栄養も与えたい!というかたにはローフードがおすすめ。
ドッグフードだけじゃなく、カンガルー肉のおやつも知りたい!という方はこちらの記事をご覧ください。
カンガルー肉ドッグフードの選び方
- 愛犬の年齢や体調に合ったものを選ぶ
- 原材料や栄養成分を確認する
- カンガルー肉だけでおなかいっぱいにさせない
- アレルギー症状が出たらすぐに獣医師に相談
愛犬の年齢や体調に合ったものを選ぶ
初めて与える際は、少量から始めて愛犬の様子を観察しましょう。
カンガルー肉は、牛肉や豚肉などの一般的な肉類よりも消化がしやすいと言われています。
しかし、子犬やシニア犬など、消化機能が弱い犬の場合は、消化不良を起こす可能性があります。
少量から与え様子を観察し、アレルギー症状が現れた場合は、直ちに与えるのをやめて獣医師に相談してください。
原材料や栄養成分を確認する
カンガルー肉を与える際には、品質の良いものを選びましょう。
新鮮で安全な食材を使用することが重要。
加工品や保存料が含まれていない自然な食材を選ぶことが望ましいです。
また「必須脂肪酸」であるオメガ3は食べ物から摂取する必要があるため、ドッグフードの原材料に、亜麻仁油、魚油などが含まれているか確認するといいですね。
カンガルー肉だけでおなかいっぱいにさせない
カンガルー肉は低脂肪であり、ダイエット中の犬に適しています。
しかし、栄養バランスを保つためには、他の栄養素も考える必要があります。
カンガルー肉を与える際には、獣医師や栄養士に相談して、適切な食事プランを立てることが重要。
バランスのいい食事を与えましょう。
アレルギー症状が出たらすぐに獣医師に相談
カンガルー肉は、低アレルゲン性の赤身肉ですが、絶対にアレルギー反応がでないとはいえません。
愛犬にアレルギー症状がでた場合は、直ちに与えるのを中止しかかりつけの動物病院を受診しましょう。
まとめ
カンガルー肉は近年注目されている肉。
低アレルゲン性、低脂肪、低カロリーで消化しやすいうえに栄養価が高いとされています。
特にアレルギー体質の犬や消化器系の健康を気にする飼い主さんにとって、有益な食材になるはずです。
愛犬の健康に多くのメリットをもたらす可能性のある食材、与え方や注意点に気を付けて愛犬の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか?