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飼い主であれば愛犬の健康管理や栄養管理に関して知っておく必要があります。
愛犬の健康を保つために、適切なドッグフードの選び方や与え方を知ることはとても大切。
しかし市場には多くのドッグフードがあり、どれを選べばいいのかわからない方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、犬の管理栄養士の視点から「愛犬に合う本当のドッグフードの選び方や健康問題」について解説します。
愛犬に最適なドッグフードを見つけたい方はぜひ最後まで読んでください。
愛犬のことを一番よくわかっているのは飼い主さんです。口コミやネットの評価に振り回されないで、自分で愛犬のフードを見つけましょう!
「犬の管理栄養士」の資格を取得
ドッグフードの選び方を紹介するにあたり「犬の管理栄養士」の資格を取得しました。
ネットにはドッグフードに関する情報があふれていているため、ますますわからなくなってしまいますよね。
私もそのうちの1人でした・・・
専門機関が行っている資格を取得することで、愛犬の健康管理の役に立てればいいなと思ったこともあり受講しました。
少しでも飼い主さんと愛犬が健康的で幸せな食生活を送れるよう、これからも情報を発信していきます。
犬の栄養素の種類と必要量
犬にとって栄養バランスの良い食事は健康維持に欠かせません。
犬が必要とする栄養素は、水、炭水化物、タンパク質、脂肪、ミネラル、ビタミンがあり、6大栄養素といわれています。
犬種や年齢、体重、活動量などによって必要な栄養素のバランスが異なるため、適切な食事管理が必要。
愛犬に合った栄養バランスが重要だね。
犬の必要栄養素
愛犬の健康を維持するために必要な栄養素には、水、炭水化物、タンパク質、脂肪、ミネラル、ビタミンがあります。
それぞれ栄養素の役割を簡単にみていきます。
栄養素 | 役割 |
---|---|
水 | 生命維持に絶対必要なエネルギー |
炭水化物 | エネルギー源のほか消化を助ける働きがある |
タンパク質 | 筋肉や細胞の成長に必要な栄養素 |
脂肪 | エネルギー源として必要不可欠 |
ミネラル | 骨や歯の形成、体内の調整機能 |
ビタミン | 体内で合成できないため、食事から取り入れる必要がある |
犬の成長段階に合わせた栄養管理
犬の成長段階に合わせて、必要な栄養素のバランスが変わるため、適切な食事管理が必要。
成長 | 必要な栄養素 |
---|---|
幼年期 | タンパク質やミネラルなどの必要栄養素が多く必要 |
成犬期 | 体重や活動量などに応じて適切な量の栄養素が必要 |
高齢期 | 筋肉量が減少するため、タンパク質が必要 |
犬の食事量の目安
犬の食事量は、犬種、年齢、体重、活動量などによって異なり、適切な食事量を与えることで、健康を維持し、肥満や偏った栄養摂取を防ぎます。
- ドッグフードの袋に記載された目安量を参考
- 犬の食事量が増えすぎると肥満になる
- 食事量が少なすぎると栄養不足や体調不良の原因
犬の食事量は定期的に見直すことも大切。
成長や運動量の変化に合わせて、調節しましょう。
適切な食事量を決めるためには、獣医師に相談することもおすすめ。
ドッグフードについて
ドッグフードのタイプと特徴
種類 | 特徴 |
---|---|
総合栄養食 | 主食となるフード、このフードと水があれば必要な栄養がまかなえる |
間食 | おやつ。ごほうびやコミュニケーション手段として与えるもの |
療法食 | 該当の病気に配慮した栄養素を配合しているフード。獣医師の診断の元に与えるフード |
その他の目的食 | 上記3つ以外のドッグフードのこと。特定の栄養成分を調節する「栄養補給食」 |
ドッグフードの種類と特徴
ドッグフードは、主に3種類あります。それぞれの特徴を理解し、犬の健康状態や好みに合わせて選びましょう。
種類 | 特徴 |
---|---|
ドライフード | 水分含有量10%以下、栄養素の調節がしやすく、保存性が高い。 |
セミモイストフード | 水分含有量25~35%、柔らかくて食べやすく、嗜好性が高い。 |
ウエットフード | 水分を75%程度、缶詰やレトルトパウチなどがある。 |
パッケージの表示の見方
「愛玩動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(ペットフード安全法)によって、名称、賞味期限、原材料名、事業者および住所を日本語で表示する義務があります。(赤色で示す部分)
またペットフード公正取引協議会が設定している「ペットフード公正競争規約」では、ペットフード安全法よりも詳しく表示するように求めているものもあります。(青色で示す部分)
並行輸入品についても、必要事項を日本語でステッカーやラベルなどにより、表示する必要があります。
原材料の中でも、穀物にアレルギーを持つ犬や、肉類に対して消化不良を起こす犬がいるため、愛犬の体質に合わせた選択が必要。
また、遺伝子組み換えの原材料を使用していないか、また、生肉を使用しているかなど、安全性にも注意しましょう。
成分表の上位に表示される原材料が、ドッグフードの主原料であることが多いため必ず確認しましょう。
犬の年齢や体重、健康状態に合わせた栄養素の含有量も確認しましょう。
ドッグフードの価格帯と品質の関係
ドッグフードには、様々な価格帯があります。
安価なものから高価なものまで、品質に差があることがある。
安価なドッグフードは、原材料の質が低く、栄養バランスが偏っていることが多く、健康を損なうことがあります。
高価なドッグフードは、原材料が高く、栄養バランスが良好で健康維持に役立ちます。
高いからってなんでもいいわけじゃないよ!
ドッグフードの賞味期限について
賞味期限と消費期限の違い
賞味期限と消費期限は、ドッグフードの品質と安全性を確保するために表示される期限。
賞味期限:製造から一定期間経過した後でも、食品が本来の味や香りを損なうことなく、まだ食べられる期間。
消費期限:期限を過ぎると食品が腐敗し、細菌やウイルスが繁殖するため、健康に悪影響を及ぼす可能性がある期限。
賞味期限切れのドッグフードの危険性
賞味期限切れのドッグフードを与えることは、犬の健康に悪影響を与える可能性があります。
賞味期限が切れたドッグフードは、酸化や脂肪酸の分解による変質、カビや虫の発生などが起こりやすくなり、品質が低下。
細菌やウイルスが繁殖している可能性もあるため、犬に感染症を引き起こす可能性があります。
賞味期限を短くさせない方法
ドッグフードが劣化する原因は、空気・水分・温度・虫・カビがあります。
ドッグフードの賞味期限を短くさせないためには、保存方法が重要。
- 直射日光や高温多湿の場所から遠ざけて保存する。
- 空気や水分の侵入を防ぎ、劣化を防止するため、小分けにして保存する。
- 愛犬に届くところに置かず、しっかりチャックをしめる。
開封したら1ヶ月以内に使い切ることが理想、愛犬の体格や給餌量に合わせてフードを選ぶことが大切。
ドッグフード選びのポイント
- 成分表示
- 原材料の品質
- 犬種・年齢・体重・健康状態
- アレルギー
- 価格やコストパフォーマンス
成分表示
成分表には、主原料や添加物、栄養素の含有量などが記載されています。
犬が必要とする栄養素をバランスよく含んでいるか、添加物が適切な量で使用されているかを確認。
原材料の品質
ドッグフードに使用される原材料は、安全で品質の高いものがいい。
肉類は新鮮で品質の良いものを選ぶことが重要。
遺伝子組み換えの原材料や化学薬品を使用した原材料が使用されていないか確認することも大切。
犬種・年齢・体重・健康状態
犬種・年齢・体重・健康状態によって必要な栄養素の量やバランスが違います。
愛犬に合った栄養素をバランスよく摂取できるように選びましょう。
アレルギー
人間と同様、犬にもフードアレルギーがあります。
アレルギー反応を起こさないように、過去に与えたフードや原材料を覚えておきましょう。
また犬が好まない味や食感のものを選ぶと食べてくれないこともあります。
愛犬の好みに合わせたものを選ぶことも大切。
価格やコストパフォーマンス
プレミアムフードは、高品質の原材料を使用しているため、栄養バランスが優れていますが、安価なドッグフードは、原材料にも差があり、栄養バランスにかけることがあります。
愛犬の身体を考えると栄養バランスがしっかりとれるフードを選びたいですね。
フードの切り替えは徐々に変える
犬に新しいドッグフードを与えるときは、フードを切り替える必要があります。
急にフードを変えると、消化器官に負担をかけたり、フードアレルギーを引き起こす可能性がある。
そのため新しいフードに変えるには、徐々に切り替えることが大切。
注意点:犬の食欲や便の状態をよく観察する。
注意点:犬の健康状態が変化していないかを確認する。
注意点:犬の健康状態が変化していないかを確認する。
注意点:犬の食欲や便の状態をよく観察する。また、獣医師の指示に従うことが大切です。
心配な場合は、もう1日プラスして徐々に切り替えていきましょう。
ドッグフードと健康問題
食物アレルギーと対処法
食物アレルギーは、特定の食品に対する、免疫系の過剰反応によって引き起こされ、症状は、かゆみ、発疹、消化器系の不調。
原因となる食品を避けること、免疫療法を行うことがあげられます。
また予防として、フードローテーションや新しいフードに変えることもあります。
腎臓病とドッグフードの選び方
腎臓病に特化したドッグフードを選ぶ際には、タンパク質やリンの量が制限されたものを選ぶことが重要。
腎臓病は、腎臓機能の低下によって引き起こされる。
症状は、嘔吐、食欲不振、水分摂取量の増加(尿量の増加)。
原因は、老化、遺伝、環境要因があげられる。
必ず獣医師の指示を聞いて、腎臓病用の療養食を食べさせるようにしましょう。
糖尿病とドッグフードの選び方
糖尿病に特化した、ドッグフードを選ぶ際には、タンパク質や食物繊維が豊富ものが適しています。
また決められた食事量や回数を守り、間食を控えることが重要。
必ず獣医師の指示を聞いて、糖尿病用の療養食を食べさせるようにしましょう。
ドッグフードと肥満の関係
肥満な犬には、高タンパクで低脂肪のフードを選ぶことが大事。
肥満な犬は健康上のリスクを高めることがあります。
低カロリーかつ栄養のバランスの取れたドッグフードを選びましょう。
また食事量や回数を調節し、運動量を増やすなどして消費エネルギーを増やすのも効果的。
Q&A
- 犬の食事量はどのくらいが適切ですか?
- 犬の体重や年齢、活動量、健康状態によって異なります。獣医師や管理栄養士に相談して適切な食事量を決めましょう。
- ドッグフードの賞味期限切れは危険ですか?
- 賞味期限切れのドッグフードは、犬の健康に悪影響を与える可能性があります。
劣化しているため、栄養価が低下したり、微生物やカビが繁殖している可能性があるため避けましょう。
- 犬の食事に人間の食品を混ぜても良いですか?
- 人間の食品には犬にとって有害なものが含まれている場合があります。
特に塩分や砂糖、脂肪分が多い食品は犬にとって悪影響を与えることが多いので、獣医師や管理栄養士に相談してから行いましょう。
また、人間の食品を混ぜることで、ドッグフードの栄養バランスを崩す恐れがあり、犬の健康に悪影響を与えることがあるため、注意してください。
まとめ
適切な栄養管理は、愛犬の健康維持に欠かせません。
ドッグフードを適切に選び、バランスの取れた食事を与え、正しい方法で保存する必要があります。
食事の時間は愛犬の楽しみの一つ、栄養バランスの良いフードをみつけて、楽しい食事の時間を作りましょう。